| 実践研究会 |
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実践研究は、日々行っている保育の中で起きる様々な問題をいかに解決したらよいか、実証的にアプロ−チするものです。混沌として見えにくい保育の問題を見ようとする意識、思考を現象の渦の外に出して客観視する目が、問題を整理し、課題解決のための方策を多面的に考え、試みる力になります。また、仲間と保育を共通理解することにも役立ちます。愚痴を言っているより、あるいは諦めて無気力になるより、研究し、学習を積み重ねて、よりよい幼児教育をつくりだすことが本当の意味で組織の役に立つことであり、己を高めることであり、子どもの傍らにいる者としても希望をもって保育に当たるよい人的環境となるでしょう。
実践者論文発表会 3月4日(日曜日) 於:千葉県柏幼稚園 9:30〜16:30 昨年から始めた、実践をレポ−トにしたり論文にしたりして発表・討議する仲間たちの会が開かれました。 <練馬区仲町幼稚園 館麻衣子さん> テ−マ「4歳児のけんかを通しての育ちを考える−時系列の視点から−」 昨年は、5歳児担任として、「5歳児の話し合いを等して相互の育ちを考える」というテ−マで研究し、本年度は、4歳担任になったことを生かし、前年研究した話し合い以前の仲間との衝突、喧嘩、いざこざなどを子どもたちはどのようにやりとりして解決していくのかを追っています。 1.主題設定理由 2.研究方法 方法 個人記録、週案、ICレコ−ダ−による会話の記録、アクションリサ−チを分析、考察する。 考察の観点 ・時系列のずれ、価値観のずれなどずれが発生する要因 ・解決手段と共通感情 ・教師のかかわり 3.研究結果 (1)学級の実態を知る (2)喧嘩・いざこざ場面の記録を取り考察する。分析、考察、考察事例は 1学期の事例 6事例 発生要因としては、時系列のずれが多い。 2学期の事例 5事例 発生要因としては、時系列のずれとともに、概念の違いによるずれが多い。 3学期の事例 3事例 発生要因としては、概念のずれと価値観のずれがみられる。 (3)ソシオグラフによる関係の育ち 6月の調査では、2年保育で入ってきた5人の幼児の友だち関係は、まだつながっていない場合が多い。進級児でも一 方向の幼児が5名いる。双方向に関係がついている子どもは24人中14人、一方向が10人いる。 12月調査では、3月生まれの幼児1名以外は、全員双方向の関係にある。2、3人のつながりが多いが、中には5人と つながっている幼児も見られる。 4.まとめと今後の課題 発表、討議を経て、まとめと今後の課題を整理し、昨年同様冊子にする。 <柏幼稚園 千葉真弓さん> テ−マ「一人一人の教育的ニ−ズに応じた適切な支援を考える−T児の1年間を振り返って−」 昨年、3歳児の担任になり、発達障害のお子さんに出会う。園の受け入れ体制が十分でないが今後の統合保育の必要 性、社会的意味を考えると、よりよい受け入れ体制を築くことが大切と考え研究に取り組む。本年度も3歳24人学級で自 閉と発達障害のある幼児を担当する。1年間の研究的アプロ−チが生かされ、事前の保護者との面接やオリエンテ−シ ョン、介助者の導入、研究者との共同、相談機関・医療機関との連携が昨年よりは機能している。理事長、教員も参加し て、園全体が研究をバックアップし、さらに毎年、改善に生かしている。 1.主題設定の理由 2.研究方法 ・担任の指導記録、保育記録、および大学院生の参与観察記録から応用行動分析等に基づき分析考察する。 ・保護者、園内、関係機関との話し合い記録についてもまとめ、考察する。 考察の観点 ・配慮を必要とする子どもに対するK幼稚園の受け入れ体制 ・T児への指導のあり方 ・保護者との連携のありかた、外部機関との連携のありかた 3.本論 (1).K幼稚園の環境・実態 ○概要、○学年、クラスの概要、○配慮の必要な子どもに対する受け入れ体制、○幼稚園の生活構造 (2).記録のまとめ ○T児の生育歴、○T児に対する記録及び考察、○面談記録、○専門機関との面談記録 (3).考察と今後の課題 <聖児幼稚園 星京子さん> テ−マ「」認定子ども園の現場の課題から考える 平成16年度から総合施設モデル事業の委託を受け、昨年は満3歳児の集団における発達に視点を当てて研究し、本年 度は、18年度から動き出した認定子ども園として、新しいシステムと保育の構築に頑張っている。よりよい環境を提供する ために何を考え、何をしたらよいかを研究によって明らかにしようとするものである。 1.設定理由 2.研究方法 ・カリキュラム、環境・場、人的環境の視点から実践の課題を抽出し、文献等も参考に分析、考察していく。 3.研究結果 (1).ディリ−プログラムの構成を考える デイリ−プログラムの組み立て、実践内容との照合、0歳児から5歳児を一貫したカリキュラム構成のためには、2 歳児と3歳児の接続期の工夫の必要性を構造的にとらえる。 (2).環境。場の創意工夫 認定子ども園が、どのような施設環境、場の論理をつくり出すかが、子どもの発達に関係する。給食、午睡等、子 どもにとって必要な環境整備を考える視点をまとめている。 (3).教職員の構成を考える 幼稚園設置基準と児童服し施設最低基準の矛盾を踏まえながら、よりよい人的環境を構成する視点をまとめてい る。 4.まとめと考察 どんな場合でも新しいシテスムが動きだすのは大変で、みんなその日が精一杯である。新たなシステムだからこそ、長 期的展望をもって、よりよい保育が提供されるよう、教職員の共通理解を図り、知恵を結集する方法に触れている。 |
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